診断はどのようにするのですか?

診察によって得られた情報から、必要に応じてMRI・MRA検査や神経心理学的検査を行い(必ずしも必須ではありません)、原因疾患を特定していきます。認知症原因疾患についてはいずれも国際診断基準に則って診断をします。

  認知症状態(生活の混乱した状態を言うのですから)については上で述べたように、一緒に暮らしている方(独居の場合は近隣の方や地域福祉スタッフの方)からの情報が重要になります。認知機能障害=認知症ではないからです。

  疾患によっては認知機能障害ではなく行動障害、特に社会的行動障害が主になります。介護者からの情報が特に重要になります。

  認知機能障害(時に行動障害)と原因疾患、そして認知症状態とは厳密に区別して診断していきます。

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